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なぜ今、異世界アニメが人気なのか?

なぜ今、異世界アニメが人気なのか?


異世界アニメが以前にも増して人気ですが、なぜ今なのか? それは、私たちのせいである事がわかりました。

増々拡がり続けるアニメの世界では、ファンタジーの世界を舞台にした青年の物語が、見ないシーズンが無いくらい、必ず出てくるような気がします。
そうしたアニメは、この文章のように長いタイトルを持っていることが多いのですが。
一体、彼らはどこから来たのか? そして、この異世界の川はなぜ涸れることがないのだろうか? そして、なぜ今、異世界アニメが流行っているのか?

最近、異世界モノのアニメをよく見るようになったと感じたら、それは間違いではありません。このブームには理由があり、それは魅力的であると同時にシニカルでもあります。

異世界アニメの歩み

現代の異世界アニメの状況について詳しく説明する前に、いくつかの背景を知っておく事が重要です。

よくご存じでない方のために言うと、異世界とは、主人公が現実世界からファンタジーの世界へと転生することです。

このジャンルの物語は、日本だけのものではありません。このジャンルの初期の例の多くは、『不思議の国のアリス』や『オズの魔法使い』のような”ポータルファンタジー”でした。

日本における異世界は、ビデオゲームが中心になってから、ファンタジーの主流とは一線を画すようになりました。

現在、人気のある異世界アニメの大半は、ビデオゲームの世界、あるいは少なくともビデオゲームのアイデアや理念に大きく影響された世界観を持っています。

また、その多くは日本のライトノベルを原作としており、コミュニティサイトでのウェブ小説として成功を収めたものです。

『盾の勇者の成り上がり』『無職転生』『Re:ゼロ』など、最近の異世界モノの成功例は、もともとウェブ小説として書かれ、オンラインで無料公開されていたものばかりです。

異世界シリーズの中には、日本国内外で多額のお金を稼ぎ出す大ヒットシリーズも少なくありません。

異世界アニメはなぜ人気なのか?

ファンタジーはいつの時代も人気ですが、異世界アニメが多くの人に受け入れられているのは、特にコンテンツ過多の時代において、共通のテンプレートがあるからでしょう。

異世界シリーズが成功した理由は、文芸的な理由が多くあります。主人公がすぐに共感しやすい事。また、テレビゲームから着想を得て、複雑なメカニズムを駆使して新しいシナリオを生み出すことができる事。

しかし、異世界アニメの基本的な長所は、他のファンタジーアニメでも活かせるものが多いです。異世界ものが(他のファンタジーと比べて)違うのは、よく踏み固められてきた道筋にあります。

異世界テンプレート

異世界の物語は何度も繰り返され、多くの物語が同じような基本テンプレートに従っています。

視聴者は、異世界アニメに何を期待するかをある程度知っています。このあらかじめ決められた知識は、他の多くのジャンルには存在しないものです。
そしてそれは、このテンプレート通りに従う物語にも、逆にそれを覆す物語にも、有利に働くものです。



”標準的な”異世界の物語には、すぐに理解できる快適さがあります。最小限の説明で、何が起こるか大体わかるのです。
その分、キャラクターや設定、仕掛けなど、それぞれの物語が持つユニークな側面が輝きを放ちます。

例えば、『Re:ゼロ』のプロデューサーは、クランチロールとのインタビューで、「主人公のスバルが他の異世界アニメと違うところだと思う。」と語っています。

また異世界モノでは、インパクトを高めるために、テンプレを逸脱したストーリーも増えています。

『はたらく魔王さま!』のような逆異世界も一般的になりつつあり、『処刑少女の生きる道』も、異世界の他の側面に焦点を当てた、異世界のテンプレ脚本を裏返したシリーズです。

なぜ異世界アニメは多いのか?

結局、異世界のアニメが多いのは、アニメに限らず、確実に成功することが証明されたからだと思います。

異世界アニメの成功には、我々の活字と映像、両方のメディアを消費する速度が、重要な役割を担っています。

日本では、2000年代前半に急増したウェブ小説がきっかけで、このジャンルが広まりました。

2004年に開設された無料のWeb小説サイト「小説家になろう」は、現代の異世界アニメの発祥の地といえます。

「なろう」は、Web小説の主要サイトの一つであり、その登場時には、「なろう系」とも呼ばれるほど、異世界系の作品が人気を博しました。

しかし、「小説家になろう」はファンフィクションサイトでもあります。人気のキャラクターや世界観を融合させた物語が多いのです。

やがて、「なろう」の作家たちが、他の異世界の物語をブレンドしたり、破ったり、ファンフィクションにしたりするようになり、よく似た愛すべき物語が爆発的に増えていったのです。

コミックナタリー主催のインタビューで、『無職転生』の作者は、「なろう」でのエンディングが、同時期にサイト内で掲載されてた『Re:ゼロ』にインスパイアされたものだと認めています。

異世界はビッグビジネス

上記の2作品をはじめ、「なろう」の人気作品の多くは、出版社に取り上げられ、紙媒体として出版されることになりました。また、アニメ化された作品もあります。

角川書店は、このモデルで特に成功を収めた企業です。『異世界カルテット』シリーズなどを手がける同社は、ビジネスセミナーで「このモデルが『成長の大きな原動力』になっている」と語っています。

面白いことに、日本の多くの業界関係者は、この成長の要因の多くは日本国外にあると報告しています。『異世界はスマートフォンとともに。』の編集者は、ライトノベルシリーズが国内よりも海外で売れているとツイートしています。

欧米では書籍のデジタル化が進んでいるため、10~20年前の日本のような異世界小説の成長が期待できるかもしれません。

アニメが最も成長する可能性があるのは、海外です。同時に、欧米の多くのコンテンツ企業、特にNetflixやDisneyは、アニメコンテンツの制作を増やそうとしています。

日本だけでなく、世界で”異世界”が高い成長性を持つジャンルとして注目されていることは、この分野のコンテンツを増やす大きな推進力になるはずです。

クランチロールによると、2021年に同時放送されたシリーズの20%が異世界アニメに分類されたそうです。また、彼らは『盾の勇者の成り上がり』のアニメ化に関わったと報道されましたが、これを聞いても驚かないでしょう。

このジャンルはビジネス的にもさらなる成功の兆しがあるため、すぐにでも異世界アニメの制作本数が減ることはないでしょう。

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