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ポケモンが日本のバラエティー番組をパロディした件と、再びそうすべき理由

ポケモンが日本のバラエティー番組をパロディした件と、再びそうすべき理由


『ポケットモンスター』のあるエピソードでは、日本の人気ドキュメントバラエティー番組「はじめてのおつかい」をパロディ化したエピソードがあり、その出来栄えは可愛らしいものでした。

ポケモンのローカライズの歴史において、最も興味深いことのひとつに、北米で放送・配信される際に内容が変更される事があります。
ブロック(タケシ)の悪名高い「ジェリードーナツ」から、内容の制限から全話がカットされるなど、これらの変更は、両国の文化を垣間見る上でユニークなものとなっています。
しかし、あるポケモンのエピソードは、当時アメリカの視聴者が理解できなかったであろうが、今なら理解できるような内容が含まれており、この点において際立っています。
そして、このエピソードはシリーズのベストエピソードの一つでもあります。

『ポケットモンスター』第69話。タイトルは “はじめてのおつかい見守りたいっ!” で2022年1月に北米で放送・配信され,内容は ゴウ( Goh)とコハル( Chloe)が
彼らのポケモン、 サルノリ(Grookey)とイーブィ (Eevee)をめぐって言い争うことから始まります。
両者は相手のポケモンが無責任だと考えています。言い争いを終わらせるため、サトシ(アッシュ)はサルノリとイーブイに単独でお使いをさせることを提案します。
こうして、2匹のポケモンはサクラギ(セリス)研究所にサプリメントを届けることになりました。

しかし、2匹のポケモンが用事を済ますため出かけた際、サトシは、間違いが起こらないよう、密かに彼らを尾行し、万一何か問題が発生した場合はそれらをフォローしようとゴウとコハルに言います。
こうして、グループは密かに、サルノリとイーブイが道に迷わないよう見守る事になりました。同じころ、ロケット団も彼らのペリッパーで同じ事を試みており、当然、混乱はすぐに発生します。



『ポケットモンスター』第69話は、実はバラエティー番組「はじめてのおつかい」のパロディで、今回の日本語タイトル”はじめてのおつかい見守りたいっ!”からしてそれは明らかです。
このドキュメントバラエティー番組は、1991年から日本のテレビ局で放送されているもので、幼い子供たちが一人で用事を済ませ、その様子をカメラクルーがこっそり撮影するというものです。
日本では人気がありましたが、2022年4月にNetflixが「Old Enough!」としてローカライズするまで、アメリカの視聴者はこの番組をよく知らなかったはずです。
が、その放送後、大反響でメインストリームの様に拡散し、ある種の”現象”となりました。

この”はじめてのおつかい見守りたいっ!”は寄り道的なエピソードではありますが、シリーズの中で最も魅力的なストーリーの一つです。
サルノリとイーブイに輝くチャンスを与え、彼らのキャラクター性を豊かにしています。また、サトシがよく遭遇するバトルやハイレベルなトーナメント以外の通常のポケモンワールドを視聴者に垣間見せてくれます。
これにより、サトシたちの世界がより生き生きとしたものになり、それぞれのポケモンがより充実したものに感じられるようになりました。

この(寄り道的)コンセプトは、ドラマやコメディの可能性をたくさん持っているので、将来的にポケモンがこのコンセプトに戻るのはいいことだと思います。
特に、ポケモンには現在900種類以上の生き物がいるので、さまざまなポケモンを登場させ、その個性をアピールするのに最適な方法でしょう。
また、バトルやコンテスト以外でポケモンがどのように使われるのか、世界の日常的な部分を見ることができ、サトシたちの経験や冒険をより深く理解することができます。

“はじめてのおつかい見守りたいっ!”は、寄り道であるにもかかわらず、見る価値が十分にある魅力的なポケモンのエピソードです。
2022年初頭に放送・配信されたとき、アメリカの視聴者は元ネタを完全に見逃していたでしょうが、数ヶ月のうちにそれがパロディであることに気づき、ストーリーが何を参照しているのかを理解するようになったのは興味深いことです。
ポケモンがいつかこのコンセプトに戻り、ファンがお気に入りのポケモンが、愉快な使いに出る魅力的なエピソードをもっと楽しめるようになることを願っています。

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