サイトを引っ越ししました。新しいURL→https://kaigai-anime.net/

『パリピ孔明』: アニメの主人公は英子ではなく七海であるべきだった

『パリピ孔明』: アニメの主人公は英子ではなく七海であるべきだった


英子も決して悪い主人公ではないが、七海は『パリピ孔明』の物語をさらに昇華させるに十分なものを持っています。

 

ー注意ー
以下、『パリピ孔明』のネタバレを含みます。『パリピ孔明』は現在HIDIVEで配信中です。

『パリピ孔明』は三国志時代に登場する天才的な戦術家・諸葛亮 孔明を主人公とした逆異世界・アニメです。
しかし、このアニメは、孔明が数々の驚くべき策略をめぐらす一方で、もう一人の主人公であるアマチュア歌手の英子に脚光が当たっています。
英子の夢を実現するために、孔明は全力を尽くします。しかし、孔明と英子の動きは魅力的ですが、新登場のキャラクターの方が主人公にふさわしいかもしれません。

現代の日本に初めて足を踏み入れた孔明は、自分が死後、地獄にいるのだと思い込んでいました。とあるバーで陽気な酔っ払い達と酒を飲んでいる時、たまたま英子のパフォーマンスに出会い、英子の歌声に惚れ込みます。
二日酔いの孔明を助けた英子は、一晩の宿と現代社会の情報を提供し、二人の関係は一気に深まります。その時、孔明は英子の夢を叶えるために協力することを誓うのでした。

英子は、(それまで有名歌手の物まねで歌っていたので)自分自身の声を探そうとしていた時期に七海と出会います。孔明から渡された袋を使い、警官に追われている七海を助けたのです。
一緒に過ごすうちに二人の関係は深まり、七海は英子に自分の正体を打ち明けることになります。七海は、アゼリエのボーカルとベーシストであることを話しました。
しかし、それだけではなく、アゼリエがどのようにして今の地位を築いたのか、その経緯も話してくれました。

多くのアマチュアシンガーがそうであるように、アゼリエのメンバーである七海とその友人2人は、才能と努力によって成功したいと願う情熱的なティーンエイジャーとしてスタートしました。
しかし、彼らはすぐに業界の厳しさを知ることになります。当初は、小さなイベント会場にさえ満席にすることは出来ませんでした。
そんな時、とあるプロデューサーから声がかかりますが、「文句を言わずに指示に従え」と言われます。アゼリエはその申し出をいったんは断りますが、相変わらず進歩の無い状態が続いたため、七海は申し出を受ける事を決断します。
その後、アゼリアは仮面を付けたアイドルグループへと変貌を遂げ、人気もファンも増えていきます。しかし、その反面、自分たちの自主性を失ってしまいました。



七海のバックストーリーは、1回の放送ですべて明らかにされました。一方、『パリピ孔明』の視聴者は、英子の生い立ちについてまだ知りません。英子は、好感度の高さと大きな夢だけは、視聴者が共感しやすいものです。
しかし、同じことは七海にも言えます。七海は、英子以上に生まれつきの才能を持っていることを証明していますし、夢や野心に欠けているわけでもありません。
むしろそれらを持っていたからこそ、彼女がもう一度チャンスを求めて、プロヂューサーの申し出を受けた最大の理由です。実際のところ、七海の方が(魅力的な)何かを持ってます。

七海とアゼリエは自分達自身の(アニメ)シリーズを持っていてもおかしくないです。彼らの苦悩は共感できるので、容易に視聴者も彼らを応援するでしょう。
七海とそのバンドは視聴者を楽しませるには十分すぎるほどのドラマがあり、七海のキャラクターには憎むべきところがありません。七海は、孔明が加われば、さらにアニメを盛り上げることができます。
七海はすでに名を成すのに十分な才能を持っています。孔明が協力することになれば、ナナミはさらに高みを目指すことになります。また、業界の大物達を前にして、天才的な戦術家がどのような策を講じるのか、興味深いです。

英子は必ずしも悪い主人公ではないのですが、彼女に関する有益な情報はほとんどありません。観客が知っているのは、英子が大きな夢を持った素敵な女の子であるということだけです。彼女は、孔明が偶然出会った時に、たまたま適切な場所に、適切なタイミングで居合わせただけなのです。
七海は、すでに描かれている背景と、これまで見せてきた特徴から、もし彼女が主人公だったら、『パリピ孔明』はどんなに素晴らしい作品になっただろうかと考えてしまいます。

日本アニメカテゴリの最新記事