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『組長娘と世話係』:桐島は八重花の感受性の強い心を蝕む?

『組長娘と世話係』:桐島は八重花の感受性の強い心を蝕む?


霧島 透(きりしま とおる)と八重花はすでに親しい間柄で、八重花は彼を模範的存在として見ています。彼女の判断は正しいのでしょうか?

ーー 注意 ーー

以下、クランチロールで配信中の『組長娘と世話係』第2話「やさしいひと」のネタバレを含みます。

『組長娘と世話係』は、2022年夏アニメの新シリーズで、心優しいヤクザの霧島 透と彼の担当である幼い桜樹 八重花(さくらぎ やえか)が主人公の魅力的なコメディです。
桜木組の組長は、透にある種の人間性と責任感を教えるため、八重花の世話係として彼女の面倒をみるよう命令します。

そのシンプルで健全な前提が『組長娘と世話係』の始まりであり、何より重要なのは、たった2話の間に、組長の計画が大きく実を結んでいる事です。
すでに八重花と透はお互いを信頼し理解し、八重花は透をお手本として尊敬しています。それは、良い方向にも悪い方向にも転ぶ可能性があります。

透は八重花の義父にふさわしくないのか?

これまでの『組長娘と世話係』では、霧島 透は二つの世界を併せ持つ男でした。一方では、桜木組の暴力団員としての仕事に熱中し、街で他組の暴力団員を蹴散らすことに大きな喜びを感じています。
彼は自分の暴力性を十分認識しており、第2話では自分の名をかたったニセ透を殴り倒し、相棒の恵(けい)が「透がやりすぎて、そのニセ透を殺してしまうかもしれない」と心配するほどです。
第1話では、透が組の仕事で暴走し、血の気の多いヤクザとして暴れまくり、恵や組長を心配させました。

しかも、透は八重花の世話係になったとはいえ、ヤクザとしての道を捨てる気配は全くありません。『極主夫道』の家庭的な龍(たつ)と比べると、透はまだヤクザとして活動しており、しかもこれをはばかる必要はないと考えています。
彼には健全な面もありますが、龍のように完全にヤクザ稼業から足を洗ったわけではありません。

一方、第2話では、八重花が透に「本当にいい人、優しい人、見習うべき人」、つまりロールモデルとして認識していることを説明しました。透の世話係という仕事に対する真剣な姿勢や、八重花に対する父親のような愛情から、八重花がそう思うことはあながち間違ってはいません。
しかし、それでも親友になれば、互いに影響し合う存在になり、それが(透の持つ暴力的一面が)問題になることを透は知っているのです。



透は八重花のことを大事に思っているからこそ、八重花が自分の悪いところを見たり、真似したりすることを深く心配しているのです。また八重花がそうなったら組長も相当怒るはずです。八重花が透を知れば知るほど、健全な面だけでなく、すべてを知ることになります。
もしかしたら透の中には、八重花に悪影響が及ぶ前に切り離したい、八重花の心を蝕まないようにしたい、八重花の持つ透への完璧なイメージを壊さないようにしたい、という思いが少なからずあるのかもしれません。つまり八重香に自分の怪物ぶりを見せたくないのです。

霧島 透がどのようにして八重花との問題を解決するか

八重花に自分の “鬼 “面を見られることを警戒する透を、誰も責めることはできないでしょう。すでに透は、八重花の世話係として、弱さを感じているのに、もし、八重花が透の悪いところを見て泣いたら、意外と繊細な透はショックを受けるだろうし、組長は透に愛娘を泣かせたことを思い知らせることになりそうです。
しかし同時に、この案件事態は組長の発案であり、組長も事の成り行きを興味を持って見ている節があるため、組長が透の八重香の世話係を辞めさせるとは思えません。何か別の解決策があるはずです。

第1話、第2話での出来事を考えると、透は世話係とヤクザの生活をうまく切り分けているので、しばらくはこのまま続けるしかないのかもしれませんね。しかし、この作品はコメディでもあるので、おそらく八重花が透のヤクザ面に出くわしそうになる場面も、あるでしょう。
でも、たとえ八重花が見てはいけないものを見てしまっても、透は即興で説明し、八重花の無垢さをなんとしても守るでしょう。また、世話係の仕事をするために、タフガイぶりを封印することもあるかもしれません。
透は人の頭をブン殴るのが好きですが、ベスト・パパという新しい役割にも目覚めつつあり、優先順位はすでに変わってきています。これは八重花にとっても、彼にとっても良いことだと思います。

最後に、八重花が透のヤクザ的な部分を本当に見抜いたとしても、透はこの状況を救い、教訓とすることができるかもしれません。透は「そうだ、これが悪魔と呼ばれる俺の本性だ」と告白するかもしれませんが、それを怖がらせるのではなく、建設的なものとして言い換えるかもしれません。
そしてそれを透は、自分が捨てようとしている生き方の一例として、うまく伝われば、八重花のためにもっといい人間になろうとする男として共感を引き起こすかもしれません。もしそうなって、そして透がうまく立ち回れば、小さな八重花はその姿に感謝することでしょう。
たとえ透が悪魔であっても、改心し、向上しようとする姿は、八重花が最も気になる部分です。これは透の未来であって、過去ではないのです。それに、八重花はヤクザの組長の娘ですから、ヤクザの生き方に大きな衝撃を受けることはないでしょう。

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