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『ようこそ実力至上主義の教室へ』:特別試験の終了は混迷を極める

『ようこそ実力至上主義の教室へ』:特別試験の終了は混迷を極める


『ようこそ実力至上主義の教室へ』(以下『よう実』)の最新特別試験は、綾小路の期待通りにはいかず、第2期は暗い方向へと進んでいきます。

ーー 注意 ーー

以下、FunimationとCrunchyrollで配信中の『よう実』2期、第3話のネタバレ、およびアサルトの簡単な考察を含みます。

『よう実』2期最初の特別試験は、少なからず驚きの結果で幕を閉じました。Dクラスの傀儡師である綾小路 清隆(あやのこうじ きよたか)は、精一杯の努力(にみえるもの)をしたものの、D組の完全勝利には至りませんでした。
Dクラスの傀儡師・綾小路清隆は、自分の班ではなんとか勝てましたが、Dクラスの勝利はこの班だけだったかもしれません。全8クラスで50CP(計400CP)を獲得できるところ、Dクラスは50CPしか獲得できなかったからです。
綾小路は、まさにその暗い結果を避けるために暗躍していたのでした。(勝利した)龍園の堀北に対する態度を見て、綾小路が「Dクラスはこれから窮地に立たされるかもしれない」と危機感を募らせたのは、不吉さを助長させます。

軽井沢 恵(かるいざわ けい)は、誰かとぶつかったという”高い”罪の代償を払ってきました。綾小路は彼女を “助ける “ことで本性を現しましたが、彼の “助け “は彼女にとって(あるいは誰にとっても)最も望ましくないものでした。
綾小路は、軽井沢がいじめに遭っているのを見たとき、その場に介入することを拒んだ後、この状況を利用することにしました。綾小路は軽井沢に元カレである平田を装い人の離れた場所で会おうと偽のメールを送り、軽井沢が一人でいる状況をつくり、いじめっ子たちにその居場所を教えたのです。
綾小路は軽井沢をわざといじめっ子たちからひどい目に遭わせ、その様子を録画しました。そしてこれを、(Dクラスの女子をまとめる力のある)軽井沢がDクラスの女子生徒が一つになるのを手伝う代わりに、軽井沢のいじめっ子たちへの脅迫の材料として提供しました。

軽井沢をあんな目に遭わせただけでも十分悪いのに、綾小路は軽井沢に「被害者であるお前が悪い」と言い出して、彼は好きになるのが難しい悪役の域に達してしまいました。そして、軽井沢の体を拘束し、軽蔑し、まるで彼女を押し倒すかのような態度さえとります。
これは、彼女が被害者でしかないことを証明し、彼の言う「助け」を受け入れることが賢明であることを彼女に示すためのテストでした。綾小路は常に彼女を守ると約束しましたが、他に邪悪でない方法が山のようにあったことを考えると、「結果さえよければ手段は選ばない」とは言えないでしょう。
このことが、綾小路と軽井沢のDクラスが勝利するための基礎になったとはいえ、です。



綾小路が軽井沢が自分たちのグループのVIP(優待者)であるとどのように推理したかは不明ですが、彼がその知能のために追われている(と思われる)放蕩の天才であることを考えれば、彼がそれを見抜いたとしても不思議はないでしょう。彼女がVIPだとわかっている事が、必ずしもDクラスの勝利を約束するわけではありません。
なぜなら、同じクラスなので、彼の「推測」がどうあれ無意味になってしまうからです。しかし、この不安定で超問題だらけの同盟から生まれた計画は、見事なまでに完璧なものでした。

各グループのVIPには学校から偽造できないメールが届きます。そこで綾小路のグループは全員、VIPを特定するために携帯電話を見せ合い、VIPを正しく当てて50万プライベートポイントを得ようという事になりました。これが綾小路の当初の目論見でした。

綾小路は、グループの最終ミーティングの前に、自分のプライベートポイントで学校支給の携帯電話のSIMカード交換の権利を買い、これを使い自分と軽井沢の携帯電話を交換しました。更に、綾小路は幸村と共謀し互いの携帯電話を交換し、幸村がVIPであると偽せました。こうしてグループで携帯電話を見せ合い、幸村がVIP(偽)であると全員にわかることになります。
しかしBクラスの一之瀬は綾小路の「計画」を見破り、綾小路の番号に電話をかけると、幸村の手にある電話が鳴り響き、綾小路がVIPであることが一見「証明」されてしまいます。しかし、事前のSIMカードの入れ替えにより、幸村の手にある鳴っている電話番号は、綾小路のものなので、真のVIP(軽井沢)が隠されてしまいました。
その結果、間違った答えを提出した裏切り者のクラスはクラスポイントを50ポイント失い、軽井沢は50万PP、彼女のDクラスは50CPを獲得することになりました。

特別試験の結果、クラスポイントをAクラスは200ポイント失い、Bクラスはそのまま、Cクラスは100ポイント獲得、Dクラスは50ポイントを獲得しました。ちなみに、第2話では、高円寺が「面倒なだけ」と、自分の班(土星グループ)のVIPを一方的に早々に予想し、第3話ではその予想が正しかったことが確認されました。土星グループの結果はケース3、つまり “裏切り者 “の推理が正しかったということです。
面白いことに、これでDクラスはさらに50CPを獲得して合計100CPになるはずだったのですが、Dクラスの最終的な合計はプラス50にとどまりました。つまり、別のグループのD組の誰かが早押しで不正解を出し、50CPを損したことになります。水星グループは、綾小路組以外で早とちりをしてしまった唯一の組です。

Dクラスは、綾小路の大勝利計画も虚しく、最大獲得可能クラスポイント400のうち50を獲得するに留まりました。Cクラスは、他のどのクラスよりも多い100CPを獲得し、特別試験で「優勝」したのだから、綾小路が龍園を警戒するのは正しいです。龍園もVIPの選出パターンを把握していたようで、完全勝利とはいきませんでしが、VIPに関する知識を利用して、他のクラスを陥れることができたかもしれません。
なにせAクラスが特別試験中に200CPを失うという想像を絶する事態が発生するほどだったからです。

しかし、『よう実』第3話で最も気になるのは、龍園が堀北に対して大胆かつ捕食的な行動をとるようになり、綾小路ですらも心配になるほどになったことでしょう。綾小路自身、天使とはとても言えませんが。

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