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日常系アニメを定義する上でカギとなる要因と日常系アニメとして見なされない要因

日常系アニメを定義する上でカギとなる要因と日常系アニメとして見なされない要因


アニメファンの中には、「日常系」というジャンルがどのようなものなのか、よくわからないという方もいらっしゃるでしょう。ここでは、その境界を明確にするためのヒントと事例を紹介します。

おそらくアニメの中で最も適当に定義されたジャンルのひとつが「日常系」で、最も基本的なレベルでは、登場人物の日常生活で起こる(普通の)出来事を描くシリーズが含まれます。
最近の興味深いReddit㊟の調査によると、アニメファンは「日常系」というラベルの範囲について、どちらかというと優柔不断なようです。このジャンルの定義は非常に曖昧で、ファンはどの作品が本当に日常系で、どの作品がそうでは無いのかを、常に確信を持って言えるわけではないようです。
㊟Reddit:https://ja.wikipedia.org/wiki/Reddit

多くの物語は、たとえアクション満載の作品であっても、キャラクター達の日々の生活を、何らかの形で描写しています。学校に通い部活に参加したり、秘密機関で働き社会を脅かす生物を倒したりです。
このような範囲はジャンルを効果的に測るには広すぎるため、より明確な定義を設けることでジャンルを解明し、どのアニメが実際に日常系アニメの定義に当てはまるかを見極めるのに役立つでしょう。

大きなストーリー展開ではなく、スローペースな話数構成

日常系作品にのみ見られる、絶対欠かせない要素が、スローペースです。この場合、スローとは退屈とか酷くつまらないという意味ではなく、日常系アニメは、むしろ平凡でゆったりまったり進行であるべきなのです。一定の(ゆっくり)ペースこそが、日常生活の流れを反映するために最適なのです。
『のんのんびより』は、田舎の小さな町で暮らす登場人物たちの日常を各話で描いており、日常系アニメのスローテンポ性を、とりわけ象徴しています。『ゆるキャン△』もまた、日常系アニメの典型的なエピソード構成で、壮大なキャンプ・アドベンチャーを描くのではなく、登場人物たちの(ゆるい)キャンプ活動の細部を各話で描いています。

日常系アニメのある作品が他の作品より明らかに刺激的な日常を送っていることもありますが、日常系シリーズは、シリーズを通して壮大なストーリーやプロットを展開するのではなく、ありのままの毎日にズームインしていくのです。
ところで、ラブコメ作品の多くは、「日常系」と誤解されることが多いです。『君に届け』などは、確かに平凡な日常を描いています。が、全体的に恋愛ドラマを原動力とし、そのドラマの解決と恋愛の成就という”大きな”結末に向かって各話が突き進んでいきます。



『ホリミヤ』は、人気ラブコメの中でも、ドラマや恋愛のプロット展開が中心ではなく、登場人物の日常生活に絡んでいるため、日常系アニメのスローペースなエピソード構成に最も近い作品です。

日常系における重いテーマとアクションの欠如

日常系アニメには、コメディタッチのおふざけや、ドラマのような展開も短めですがありますが、アクションは無いに越したことはありません。主人公の日常が何らかの脅威との戦いで戦闘を伴うことはあっても、日常系アニメというジャンル自体はのんびりしたトーンで定義されています。
超常現象やファンタジックな設定がないわけではありません。例えば、『ふらいんぐうぃっち』は、魔女として、また高校生としての真琴の日常を描いています。『ふらいんぐうぃっち』は、(魔法が存在するため)完全に現実的とは言えない要素もありますが、このアニメにはアクションや闘争が無いため、日常系というジャンルの優れた見本となる作品です。
逆に『かぐや様は告らせたい』は『ふらいんぐうぃっち』とは異なります。『かぐや様は告らせたい』や『SPY×FAMILY』は、カテゴリー分けが微妙な作品で、これらは対立、闘争意識に突き動かされていたり、アクションの多いプロットを含んでいたりします。

また、テーマが重いと日常系アニメから外れる場合があります。日常系作品は、キャラクターの成長を伴うこともありますが、通常、鬱展開、病気、死などのより強烈なテーマからは遠ざかっています。このような重いテーマはドラマや青春ものに多く、暗いトーンで感情的な重みがあるため、日常系の持つ軽く気楽なトーンとあまりにかけ離れているのです。

『四月は君の嘘』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』などの作品は、日常系というにはテーマが重すぎます。『3月のライオン』は鬱や悲しみをテーマにしていますが、こうしたデリケートな問題を、将棋棋士である零の人生をゆっくりとしたエピソードで描きながら、うまく織り込んでいます。

日常系アニメによくある表現が、このジャンル以外の作品でも使われているため、ファンの間で混乱が生じるのは当然です。しかし、テンポや展開、アクションや重いテーマの有無などを見れば、そのアニメが「日常系アニメ」というジャンルに当てはまるかどうか、より良く見極めることができます。
健全でリラックス出来る日常系アニメはたくさんあるので、勝手な分類ではなく、きちんとした定義づけでの見極めが必要です。

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