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『うる星やつら』:新たなファンが過去の名作アニメから期待する事

『うる星やつら』:新たなファンが過去の名作アニメから期待する事


ここでは、『うる星やつら』がアニメにおける文化的金字塔である理由と、新しいアニメファンがそのリブートに期待することを概説します。

多くのオールドアニメファンが心待ちにしているシリーズがあります。2022年10月、『うる星やつら』が再びスクリーンに登場します。
このリブート版の魅力は何なのか、答えはたくさんあります。

総括的に言うと、『うる星やつら』は、アニメ、そしておそらく日本全体にとって、文化的なランドマークとなった作品と言えるでしょう。
マンガもアニメも、後にそれぞれの業界の一線で活躍する人たちが手掛けました。この作品の成功は、今日までアニメで使われ続けている多くの手法を一般化することにつながりました。
現代のアニメのあり方の多くは、この作品に起因しているのです。

『うる星やつら』は、冴えない不幸な浮気性の、諸星 あたるのハチャメチャな日常を描いた作品です。空飛ぶ電撃宇宙人ラムと、とんでもなく怪力持ちで幼なじみの三宅 しのぶ。
この3人をはじめ、たくさんのキャラクター達が、宇宙人、異世界、超常現象など、あらゆる種類の奇想天外な状況に巻き込まれることになります。

『うる星やつら』は、その奇抜な設定や不条理なユーモアにもかかわらず、ラブコメのテイストを世に広めたことでも知られています。
三角関係やハーレム、バカなアニメの主人公、おかしな誤解に怒る女の子など、現在に至るアニメの中で当たり前になったものは、この作品のおかげと言っていいのです。
とは言っても、『うる星やつら』は必ずしも、それらの先駆けというわけではありません。 ただ、作品の人気が高いからこそ、その手法が多用されるようになっただけです。
もし、このアニメを観ていて、どこか見慣れた表現に気づいた人がいたら、それこそが、その表現の現在までの定着化に貢献したものである可能性が高いのです。



また、登場人物については、それぞれのキャラクターが多面的であることも特筆すべき点です。あたるはアホでどうしようもない浮気性ですが、いざとなると人間味があって、地に足が着いた行動をとります。
ラムは「ダーリン」のあたるに独占欲が強く、彼が他の女の子と仲良くなりそうになると(彼女の電撃で)感電させようとします。他のアニメの女の子ならイライラするところですが、ラムの気さくな性格と彼への永遠の愛でカバーしています。
しのぶは強情なところもありますが、それ以上に優しさや気遣いなど、理想の女性になるために必要なことをやろうとしています。他のキャストも同様に、一癖も二癖もある人間味あふれるキャラクターで、楽しく、そして驚くほど親しみやすいのです。

これらのことが2022年のリブート版でどのように反映されるかについては、まだわかりません。ヌードやその他の問題になりそうな部分は、現代に登場したすべての古典アニメの場合と同様に、トーンダウンする必要があるかもしれません。
1980年代版とは異なり、アートスタイルは原作マンガのスタイルから大きく逸脱していますが、それがこの新シリーズのアイデンティティをより際立たせています。
また、アニメの話数によっては、長期的な視点に立ったストーリー構築のため、いくつかの話を省略する可能性があります。『うる星やつら』という作品はエピソード単位で成り立っていることを考えると、これは悪い考えかも知れません。
この新シリーズはリブート版なので画期的とは言えないかもしれませんが、少なくとも現代のアニメファンがこの象徴的なシリーズに興味を持つきっかけにはなるでしょう。

リブートの結果がどうであれ、新旧のアニメファンにとって価値ある体験になるはずです。古典的なシリーズの炎を再燃させ、最新の世代の視聴者に再び紹介することになるのです。
前作と同じような文化的マイルストーンにはならないかもしれないが、そうである必要はないのです。「うる星やつら」は、どんな形であれ、すべてのアニメファンが親しんでおくべきシリーズなのです。

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