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『黒の召喚士』第9話では、これまでで最も親しみやすい異世界の勇者が登場

『黒の召喚士』第9話では、これまでで最も親しみやすい異世界の勇者が登場


『黒の召喚士』第9話では、ケルヴィンが自分よりもはるかに親しみやすく愛すべき異世界の勇者を召喚し、その姿は歓迎すべきものです。

ーー 注意 ーー
以下、クランチロールで配信中の『黒の召喚士』第9話「勇者召喚」のネタバレを含みます。

『黒の召喚士』は、2022年夏アニメシーズンの異世界アクション/アドベンチャーアニメで、ほとんどの点で、このシリーズは良い意味でも悪い意味でも、かなり典型的な異世界系アニメです。
しかし、『黒の召喚士』は、異世界というジャンルを一新し、転生という概念を新たな角度から捉える方法を発見しています。

第9話はその好例で、主人公のケルヴィンが、もとの世界から見て異世界がどう映るのかを自ら探索しています。
彼自身、この世界に生まれ変わったので、今度は全く新しい異世界の主人公をファンタジーの領域に案内し、ツアーガイドとして行動することになります。
そして何より、この新しい異世界の主人公は魅力的で、ケルヴィン自身よりもずっと親しみやすいのです。

異世界アニメには、強大な力を持つヒーローが登場することが多いですが、それは視聴者にとってパワーファンタジーに過ぎず、単なる現実逃避に過ぎません。
例えば、リムル=テンペスト(『転生したらスライムだった件』)、『転生賢者の異世界ライフ』のユージ、本作のケルヴィンなど、確かに彼らは個性的なヒーローではありますが、その魅力は限定的です。
パワーファンタジーとしての魅力はあるものの、キャラクターとして成長する余地が少なすぎるため、視聴者はあまり共感できず、キャラクター掘り下げ回も早い段階でプラトー(上昇も低下もしない変動の少ない状態)に陥ってしまうのです。
『黒の召喚士』は、これを回避する方法として、ケルヴィン以外の者を、このファンタジーの領域に生まれ変わらせました。これは良いニュースです。



第9話では、可愛い女神メルフィーナが友人のケルヴィンに転生神の加護という力を与える様子が描かれています。この力によって、ケルヴィンは魔法陣を作り、ここに他人を召喚することができるようになりました。
つまり彼は今、異世界のキャラクターとして一周したことになります。この力は無限の可能性を秘めていますが、幸いなことにケルヴィンは、自分と同じパワーファンタジーを召喚することはありませんでした。もしそうなっていたら、それはこの作品にとってあまりに冗長です。
彼は召喚する相手を選ぶにあたり、(ランダム選出だったので)コントロールすることが出来ませんでしたが、召喚されたのは、幸いなことに、『黒の召喚士』に必要な、より魅力的で親しみやすいキャラクターでした。
その新しい異世界勇者は、新しい人生で、手に入れたい事がたくさんある少女、サエキ リオです。

ケルヴィンは、リオがいつか魔王を倒すための強力な味方になってくれることを期待し、ほぼすべての魔力を使ってリオを召喚します。しかし、第9話はリオが不釣り合いなほど強力な異世界のヒロインであることに焦点を当てるのではなく、リオの弱い面を探り、人間としてのどれだけ成長の余地があるのかを示すものでした。
転生前の彼女は、人生のほとんどを病弱な入院患者として過ごしており、自分の人生に有意義な意味を見つける事ができなかったのです。ファンタジーの本と窓の外を眺めるだけが、彼女にとっての世界の探検でした。そして彼女は持っていたかも知れないものを何一つ開花させることなく亡くなりました。
今、リオはケルヴィンが自分を健康な体に生まれ変わらせ、新しい人生を歩ませてくれたことに、心から感謝をしています。彼女はここですべてを手に入れる事が可能なのです。まだ子供とはいえ、実質ゼロからのスタートなのです。

この健全なシナリオはケルヴィンにもよく反映されており、彼は最善を尽くし、兄のような存在として、リオが必要とされる人生の再出発を最大限に支援することを約束するのです。
最も重要なのは、このシーンによって『黒の召喚士』が魅力的で弱点のあるキャラクターを持つことになり、今後のエピソードで彼女のキャラクターが成長することでファンに感銘を与える可能性があることです。
ケルヴィンは、すでにプラトーに達しており、成長の余地はほとんどありません。一方、リオは、親しみやすい弱キャラとして、そのキャラ回の進展次第では視聴者を驚かせるかもしれません。
実は、『黒の召喚士』では、異世界の勇者である刀哉とその3人の盟友など、発展性の余地があるキャラクターがすでに登場しています。しかし、リオはさらに成長する余地があり、何よりケルヴィンの側にいて、ケルヴィンとともに成長する姿を見ることができます。
リオがブラックサマナーの中でも最高のキャラクターとなることを期待します。

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