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『よふかしのうた』第10話「吸血鬼メイドカフェ」開店のお知らせ

『よふかしのうた』第10話「吸血鬼メイドカフェ」開店のお知らせ


吸血鬼をテーマにしたメイド喫茶で働く、ナズナの吸血鬼仲間であるミドリとアリサは、その裏側で重大なドラマが起きていることに気づきます。

ーー 注意  ーー
以下、HIDIVEで配信中の『よふかしのうた』第10話「盗撮画像を拡大して見る」のネタバレを含みます。

『よふかしのうた』は次の質問を投げかけています。人間社会にも、昼間の太陽にも背を向けて、夜の心地よい孤独の中に新たな目的を見出す少年がいるとしたら?
それが、この2022年夏アニメ作品の全てです。そして(主人公の少年)コウは、真夜中の世界を支配する吸血鬼たちが、実はとても人間的であることを知るのです。

コウは、吸血鬼になることで、彼が思う残念な人間性を捨て、自分の人生を良い方向に変えることができると考えています。
しかし、第10話で見たように、ナズナや吸血鬼の仲間たちは心底は人間的であり、だからこそコウは、ミドリの働くメイド喫茶で重大な事件が起きた時に、これを解決しようと彼女らに共感できたのです。

最近の『よふかしのうた』では、金髪のセリが人間の少年・秋山と異端的な友情で結ばれるなど、吸血鬼は夜の頂点に立つ捕食者と豪語する割には、実はかなり人間臭いことが分かったコウです。
関連する事として、ナズナは恋愛に強い恥じらいを持っていることから、吸血鬼にも弱さがあるようで、その流れは第10話でも続いています。
10話では、ナズナの吸血鬼仲間であるミドリとアリサが働く、吸血鬼をテーマにしたメイド喫茶に、コウとナズナが訪れたところ、トラブルが発生します。
メイド喫茶で最も明るい店員の一人であるアリサが、自分を盗撮している人物がいると言い出し、SNSに投稿して周囲に注意を促します。そしてコウは、ナズナの協力を得て、この事件を調査することになります。

コウがこの事件の異変に気づくのに時間はかかりませんでした。とある証拠に基づき、コウの容疑者リストが一気に絞り込まれます。そしてある夜、コウはミドリと一緒に更衣室でアリサの着替えをこっそり見てしまいます。
そこでコウは、アリサこそが携帯電話のカメラのタイマー機能で自分の姿を撮影している「のぞき魔」であることを突き止めます。そして、この事を問い詰められたアリサは、自分が犯人だと白状します。
アリサは、ミドリが店に来る前は自分が人気ナンバーワンだったのに、今や自分のポジションのミドリがうらやましくなり、自分に目を向けさせるために盗撮事件を仕組んだのだと告白します。
エピソードの最期では、ミドリとアリサは和解し、アリサも盗撮風自画撮りをやめるのでした。



第10話は、メイド喫茶が登場し、コウが吸血鬼になるための時間的制約のあるクエストとは全く関係のないプロットで、一見するとおふざけの話数稼ぎのためのエピソードに見えるかもしれません。
また、ナズナ自身のキャラクター掘り下げ回にも、コウのクラスメイトで友人でもある朝井 アキラのキャラクター回にも関係ありません。しかし、アリサとミドリが脇役として成長し、吸血鬼という種族に光が当てられたのは、このエピソード10のおかげです。
このようなおふざけ回は、二人の吸血鬼の女性だけでなく、その存在意義についても多くのことを明らかにしています。他のフィクションでの吸血鬼には、万能で傲慢な生き物で、王族のように生活している、まるで歪んだ姫デレのような存在もいます。
そんな中、今回のミドリとアリサは聖水や杭に弱いのでは無く、あまりに人間的な感情に弱いという事がわかりました。

この面白いドラマは『よふかしのうた』のラブコメ調を強化するのに役立ち、また吸血鬼たちが、彼らはあまり認めたがらないのですが、実は親しみやすい存在であることを証明しています。
コウが出会った頃の女吸血鬼の集会メンバーは、確かにタフに振る舞っていました。しかし、ナズナ、セリ、ミドリ、アリサといったキャラクターは、結局のところそれぞれ弱点を持っており、それがファンの目にはより魅力的に映るのです。
彼らは、自分たちが見下している人間と同じように、面白くて、親しみやすくて、共感できて、欠点があるからこそ、キャラクターとしてずっと人を引き付けるのです。

斬新な試みとして、一人か二人、万能の貴族のような吸血鬼がいてもいいかもしれません。しかし、多くの場合、このような親しみやすい吸血鬼は、このアニメに正に必要な存在だと思います。
このような心ある吸血鬼が、同じように弱さを持っているコウに共感し、予期しないところから、彼が幸せを見つける手助けをしてくれるかもしれません。その手助けの中に、彼を吸血鬼に変える事が含まれているかどうかは別ですが。

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