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アニメ『彼女、お借りします』(『かのかり』)の期待外れな点

アニメ『彼女、お借りします』(『かのかり』)の期待外れな点


賛否両論ある『かのかり』第2期が終わりに近づく中、ラブコメとしての評価はどうでしょうか。

ーー 注意  ーー

以下、Crunchyrollで配信中の『かのかり』第2期第11話「お饗しと彼女」のネタバレを含みます。

2022年夏、彼女サービス体験型ラブコメ『かのかり』の第2期がフィナーレを迎えようとしています。
現在、世界最大のアニメデータベースとコミュニティとして知られるMyAnimeListで、2期はMALユーザーの個人的な評価で6.5/10という平凡なスコアを獲得しています。1期は7.17/10とかなり良い点数でした。
また、ユーザー評価数も大きく落ち込み、この記事を書いている時点で2期は39,102人のユーザーによって採点されているのに対し、1期は538,653人のユーザーによって採点されています。
まだ最終回は放送されていませんが、多くの視聴者が『かのかり』の第2期に失望していることは明らかです。

このアニメはこの点数に値するのでしょうか? キャラの個人的成長やキャラの人間関係の進展、興味深いプロットラインや突出したアクション、これら全てが欠如している事から判断すると、おそらく評価は正しいのでしょう。
他のアニメに比べて登場人物の少ないこの作品において、キャラクターの成長が、残念ながら『かのかり』が期待外れになっている点です。

和也のキャラクターの成長は?

主人公の木ノ下 和也は、『かのかり』の初回放送から、視聴者が目にしたのと同じように、優柔不断で不器用な青年であることに変わりはありません。水原 千鶴との最新のデートでは、彼女に触れることさえ恥ずかしく、恋愛や真面目な話をすることもできません。
最高レベルのヒヤヒヤ感を伴わずには、ハグすらもできません。

キャラクター設定の問題としては、和也は極度の不器用さ、優柔不断さ、自尊心の低さを除けば、すでに高い知性と精神力を持ち、社会的な場面では大人としての振る舞いを見せています。人の感情を読み取ることができ、仮に相手が隠していても、人の心が理解できるのです。
にもかかわらず、(いざという時になると)相変わらず尻込みするのです。

和也と水原の関係はどうなっているのか?

和也と水原の関係も、『かのかり』を通して進展したようには見えません。和也は水原にレンタル彼女としてほぼ毎週大金を支払い、付き合い、一緒に過ごし、彼女の経済的な必要性(女優になる夢)を支えているのです。
しかし、和也は水原をいまだに(レンタルで無い本物の)デートに誘うこともできず、本当の気持ちもも、一緒にどうしたいのかも言えないでいます。

二人の関係は、実はある意味で後退しています。1期では、二人は常に互いの気持ちをぶつけ合っていました。しかし、それも彼らが恋に落ちる前の話です。
恋愛によって少し居心地が悪くなったかもしれませんが、これだけ多くのことを経験し、長い時間を共に過ごし、文字通りすぐ隣に住んでいることを考えると、現状の発展性のない陳腐な関係は現実的とは思えません。

七海 麻美とは何も起きていない



小悪魔的な存在として描かれている和也の元カノ、七海 麻美は、2期にはほとんど登場していません。1期の最終話で水原と会った後でも、彼女にはキャラとして何の成長もありません。
彼女は、理由はまだ明かされていませんが、とにかく和也の人生を台無しにしようとする、ファンが最初から見てきたように、辛辣な社会病質者のままです。

おそらく『かのかり』で最も期待はずれだったのは彼女でしょう。2期を通して、麻美に何か重要なことが起こるのではないかと期待していた視聴者は、ひどく失望させられる事になりました。
瑠夏が麻美に対して遠慮なくずけずけ言ったので、麻美も考える事があるのかもしれません。

2期は、アクションの呼び起こしと騒動が少なすぎ

物語の中で、アクションや揉め事の高まりは、一般的に最も興味深いものです。しかし、『かのかり』2期では、そのような瞬間はあっという間に終わってしまいます。
更科 瑠夏は、和也の家に泊まりに行ったり、ファーストキスをしたりと、その直情的な性格と強引な行動力で、この部分に関係してストーリーを引っ張っています。それに比べると、メインの恋のお相手である水原は、いまひとつ元気がありません。

簡単に言うと、(水原のような)ツンデレキャラって、ずっとツンデレなままだとイライラしてしまいます。桜沢 墨だって、最新話では和也とのデートで、レンタル彼女でもないのに、美しく、心温まる瞬間を演出し、見せ場を作りました。
この点では、彼女のほうが、和也や水原よりもポイントが高いと言えます。

アニメ『レンタル彼女』は2期終了後、どうなる?

コメディタッチの場面も多く、レンタル彼女サービスというコンセプトもテレビアニメとしては新鮮ですが、『かのかり』はあらゆる意味で不満足な作品でした。今シーズンは、視聴者が「これは!何か起きそう」と感じる驚きや興味深い瞬間はついに訪れませんでした。
七海 麻美の本音や、トラウマになってる過去を抱える水原など、掘り下げられるべきキャラクターがいたにもかかわらず、それらは、ほとんど触れられていません。

和也と水原の関係はほとんど進展せず、むしろ、より気まずくなっています。と言うのも、知り合って1年近く経つにもかかわらず、和也がレンタル彼女としての水原とのデート代を負担しているためです。要するに、『かのかり』は、もどかしいのです。
しかし、これはまだその原作マンガの連載が続いていることに起因しているのかもしれません。

『かのかり』のマンガは現在どのような状況か?

『かのかり』第2期第11話「お饗しと彼女」は、マンガでは第99章の冒頭で終わっています。このマンガは2017年7月12日に講談社「週刊少年マガジン」で連載され、2022年7月現在で27巻251章が執筆されています。
つまり、これまでのアニメでのストーリーは、やっとマンガの半分の地点に来たということになります。

つまり、『かのかり』は長期連載のマンガなので、キャラクターの成長や人間関係の進展のためのコンテンツが、まだたくさん残されているのです。アニメに失望している人は、この作品を完全に切ってしまう前に、気に入るかどうかをマンガを読んでみて、それから判断するという手もあります。
もしかしたら、七海 麻美が最期にはベストガールになれるかもしれませんよ。

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