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『ぼっち・ざ・ろっく!』:ひとりの自分磨きのステップ

『ぼっち・ざ・ろっく!』:ひとりの自分磨きのステップ


『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公である後藤 ひとり(ごとう ひとり)は、自尊心を取り戻すのに効果的とされる「人前に出る事」によって自分自身を変えていきます。

ーー 注意 ーー
以下、Crunchyrollで配信中の『ぼっち・ざ・ろっく!』第2話「また明日」のネタバレを含みます。

後藤 ひとりは、コミュ障と自己肯定感の低さに悩み、学生生活のほとんどを孤独に過ごしてきました。
しかし、『ぼっち・ざ・ろっく!』の最新話で見せたように、彼女は言いたいことを言い、自分を表現することができるくらい、社会性や人間性を大きく向上させているのです。

たった2話で、ここまで成長したのは驚くべきことです。第1話では、彼女は人と視線を合わせることすら非常に苦労していました。しかし、今回は、そのようなことはありませんでした。
彼女は一体どんな自己啓発をしてきたのでしょうか? 簡単に言えば、人前晒し療法です。

ひとりの長所と短所

たった2話で、コミュ障や陰キャ属性のせいで埋没しがちな後藤 ひとりの良い所を垣間見ることができました。
しかし、様々なことに挑戦する姿勢や、困難な状況から逃げない強さなど、彼女の強いポジティブな資質があるからこそ、自分をどんどん高めていくことができるのです。
つまり、彼女は自分の快適空間(=暗い押し入れ)以外の状況や環境に身を置き、そこで適応するための時間を過ごすことができたということです。

では、具体的にひとりがどのように、彼女の意図しないところで人前晒し療法を進めていったのかを見ていきましょう。まず、リョウと虹夏(にじか)に来てほしいと頼まれたため、彼女はライブハウスにコンスタントに顔を出す努力をします。
ライブハウスに来るということが最初の一歩であり、この一歩を踏め出せたことが、自分を成長させ、人生を歩んでいく上で最も大きな違いを生むのです。彼女は次に、グループの社会活動に積極的に参加し、自分の考えを述べます。
事がうまく運んだのは、虹花もリョウも、ひとりと同じ波長の中で付き合えてるからなのです。実は二人ともひとりと同じく、一癖も二癖もある人間なので、彼女をすんなり受け入れてくれたのでした。



その後、ひとりはライブハウスの店長に会いますが、その性格からひとりを怖がらせてしまいます。最初は店長のあまりの威圧感にひとりはパニックになりますが、店長がそんなに悪い人のわけがないと理性で納得させ、ようやく落ち着きます。
そして虹花は、クラブの名前である「Starry」の運営方法をひとりに案内することになります。最初は戸惑うばかりのひとりでしたが、ギターを手に取り、ドリンクの名前を覚えながら演奏し、自分を落ち着かせようとします。

人前に出ることを思いもしなかったひとりでしたが、いきなり接客の仕事をさせられることになります。当然のように、初めての接客に苦戦し、カウンターの後ろに隠れてしまうひとり。それでも彼女はそこで終わる事はありませんでした。
とあるバンドのパフォーマンスを見たひとりは、優秀なバンドがどのように観客とつながっているのかを知ります。すると彼女は再び接客業に挑戦し、がんばろうとします。指示書を読みながら、お客さんとのやりとりに集中し、遂には見事にやり遂げました。
夜が更ける前、ひとりはバンド仲間に別れを告げ、自信に満ちた口調で 「また明日!」と言います。

まだまだこれからのひとり

彼女が自尊心と自信を持つことができたのは、快適空間の外にかなりの時間、自分をさらけ出すことができたからでしょう。ひとりにとって、快適空間の外とは、他者との関わりを伴うあらゆる状況のことを指します。
新しい友達とのグループ活動、苦手な相手との接触、仕事としての接客、なにより、人気バンドが演奏するアングラコンサートで多くの人に交じって、盛り上がる素敵な時間。

このエピソードの最後には、彼女が楽しい時間を過ごしたことを示す、本物の笑顔で家路につく姿が描かれています。
これは心温まる瞬間であり、ひとりが自信と社会性を身につけ、自尊心を高めた、彼女にとって大きな勝利であり、それは人前晒し療法によって初めて可能になったことなのです。

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