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2022年秋アニメシーズンの大勝利と大敗北はこれだ

2022年秋アニメシーズンの大勝利と大敗北はこれだ


素晴らしさが目立つアニメもあれば、そうでないアニメもあります。2022年秋シーズンのベストとワーストのタイトルを紹介しましょう。

アニメの新シーズンが始まるたびに、ファンにとってはたまらない作品が目白押しになります。オリジナル作品であれ、待望のアニメ化作品であれ、アニメの新シーズンが始まるということは、興奮に備え心の準備をすることでもあります。
しかし、残念ながら、すべての作品がその期待に応えてくれるとは限りません。

ロックスターのようなラインナップを揃えるシーズンもあれば、期待に応えられない新作が多く、ファンの記憶からすぐに消え去ってしまう悲しいシーズンもあります。
そこで、ここでは、2022年秋に公開された作品の中から、期待に応えた作品と、期待に応えられなかった作品を紹介します。

『うる星やつら』は、原作の魅力を現代風にアレンジした。

2021年に『うる星やつら』のリブートが発表されたとき、興奮することがたくさんありました。このシリーズは高橋 留美子氏のキャリアをスタートさせ、多くの映画やOVAを生み出したクラシックなアニメです。
しかし、その遺産を考えると、リブート版が原作と同じ魅力を捉えることができなかった場合、多くの反動があることも意味します。

ありがたい事に、リブート版は、高橋作品の特徴であるコメディーはそのままに、最近のアニメのリブート作品とは一線を画した作品に仕上がっています。80年代版を踏襲しつつ、ビジュアルデザインやアニメーションをオシャレに変化させました。
リブート版は、原作ファンや高橋作品のファン、そして高橋作品に挑戦してみたいという新規のファン全てにとって、すぐにプラスに働く事でしょう。

『うる星やつら』を象徴する愉快なラブコメ展開や、ユニークな設定も健在です。主人公あたるが持つ浮気な性質は多少トーンダウンしていますが、『うる星やつら』をヒットさせた全体の魅力は、今のところよく保たれていると言って良いでしょう。

今年最も期待されるアニメの一つという評判に違わぬ『チェンソーマン』

疑う余地無く、今期、最も期待されたアニメの一つが『チェンソーマン』です。いくつかのマンガ賞の受賞歴を持つこの原作マンガは、売上が天井知らずで、史上最も売れたマンガのひとつとなり、アニメ化に対して高いハードルが設定されました。
そこでアニメ化に向けて、『賭ケグルイ』『ユーリ!!! on ICE』『呪術廻戦』などを手がけたMAPPAが起用され、少なくともハイクオリティなアニメーションになることだけは間違いないだろうと思われました。

原作『チェンソーマン』は、ダークなユーモアとキャラクター、そしてハイテンションなバイオレンス描写で知られています。アニメ化されると、このような特徴が削ぎ落とされたり、平坦な展開になったりすることが少なくありません。
しかし、このアニメは今のところ、エキサイティングで原作に忠実なアニメ化を実現しています。少年マンガのアクションとエネルギーに溢れ、ファンを魅了し続けています。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、新規勢にも受け入れられ、ガンダムシリーズを活気づかせる

本作は、長く続くガンダムシリーズの最新作です。数年ぶりの本格的なガンダム・アニメということで、当然ながら多くの人が注目していました。



ガンダムは1979年からメディア展開していますが、『水星の魔女』は、これまでのシリーズとは世界線が別系統の作品として描かれています。つまり、新しいファンにとっても、古くからのファンにとっても、新鮮なスタートとなるのです。
また、ガンダムのアニメとしては初めて女性が主人公となり、ビジュアルも従来の作品に比べてよりカラフルなものになっています。『水星の魔女』は、今日までガンダムシリーズを特徴付けてきたおなじみのテーマを体現しながらも、本作独自の説得力のあるストーリーを描いています。

 

『Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ- 』は、このアニメに特有な機能を深く掘り下げていない

今シーズンでより残念だったのは、日常系アニメ『Do It Yourself!!』です。このオリジナルアニメは、DIYやエデュテインメント(教育的娯楽)、日常生活やコメディなどの要素を混ぜ合わせ、DIYの工作や技術を友達同士の仲直りや友情の成長の比喩とした物語を作り出そうとしています。
キャラクターデザインとさまざまなジャンルの融合が、この作品に興味を抱かせ、比較的軽いストーリーラインな事もあって、のんびりと見ることができるはずでした。しかし、登場人物や作品のテーマに深みがないため、すぐに見た内容を忘れてしまいがちになります。

テクノロジーと伝統工芸を並列に並べ、ゆあとみくが別々の高校(エリート専門学校と伝統校)に進学し、より技術的に強固なカリキュラムをそれぞれに受けさせることで、二人にできた友情の亀裂を象徴させるがメインプロットと思われます。
しかし新旧の対比は、表面的なレベルを超えてまでは、あまり掘り下げられておらず、この作品の癒し系的な雰囲気には貢献しているDIY要素も、本作が良い先例となって後に続く作品のお手本になるかと言うと、微妙です。
設定と前提事態は興味をそそるものの、これらが不器用に統合されているのがまずいのです。視聴者はもっと知りたいと思ってることでしょう。

『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』:自分を生かせない異世界へ

冒頭から、他の異世界ファンタジー作品と比較して、『ビーストテイマー』が際立っている点はほとんどありません。『盾の勇者の成り上がり』と同様、『ビーストテイマー』の主人公であるラインは弱いと判断され、パーティから追放されます。
しかし、一見役立たずな獣使いのスキルでしたが、ひょんなことから最強の獣人族と契約し、徐々に獣人ハーレムを形成していきます。

『ビーストテイマー』が退屈なのは、レインが深みを欠き、ストーリーの多くが予測可能だからです。このジャンルの作品としては珍しくもありませんが、キャストの数が増えてもキャラクターが成長しないため、物語を魅力的にすることができません。
『ビーストテイマー』は非凡な存在で無い事こそに安住しているのかもしれませんが、それはつまり、特に優れた点がなければ、視聴者が興味を失うのは簡単だということを意味しています。

『アキバ冥途戦争』は、そのユニークな特徴を生かし切れていない。

『アキバ冥途戦争』は、2022年秋に登場した、メイド喫茶で働くヤクザという体の意外性のあるブラックコメディです。前提はともかく、少なくともゆがんだ倒錯性はありそうな気はしますが、この作品は大部分がナンセンスです。

ライバルであるメイド喫茶が、最高のメイド喫茶として君臨し、商売を続けるために、しばしば奇妙な挑戦で主人公サイドのメイド喫茶に真っ向勝負を挑み、結果、すべてのエピソードが残忍な暴力で満たされることになります。
『アキバ冥途戦争』は、その内容からして大げさになるのは仕方無いですが、ぎこちなくやりすぎとも思える悪ふざけの数々に常に注意を向けさせ、視聴者にそれを全て受け入れろというのは無理があります。
プロットをあれこれする事はあまりないですが、最も興味深い要素がきちんと描けてさえいれば、この作品は面白いどんちゃん騒ぎモノとしては成功したでしょう。

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